学資保険とは、子供の将来に向けて学資金を準備するための保険のこと。毎月定額を支払うことで、子供の進学に合わせて進学準備金や満期学資金などを受け取ることができます。最近は学資保険を外貨建てして、契約に関わる全ての支払いや保険金の受け取りなどを外貨で行うケースも増えているそうです。保険の仕組み自体は一般的なものと変わりません。では外貨建てを行うと、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

外貨建てのメリット①受取時に円安だと受取額が増える

保険の満期タイミングが円安と重なれば、日本円換算の受取額が増える可能性があります。

例えば満期時に1万ドルを受け取る場合、1ドル=100円なら日本円で100万円を受け取れますよね。しかし1ドル=120円なら120万円を受け取れます。

もちろんこれは単純計算した時の話で、実際の計算は複雑です。しかし円安なら得になる可能性はあるので、FPなどの専門家に相談してみると良いでしょう。

外貨建てのメリット②スムーズに留学資金にできる

基本的に外貨建てで積み立てたお金が支払われる際は、自国の通貨に戻すことが一般的です。しかし保険商品によっては、日本円に戻さずそのままドルなどで受け取ることも可能になっています。

そのため子供が留学を希望した際、スムーズに留学費用に充てることができるのです。もともと子供が学習するための資金なので、留学までをスムーズにできるのは良いですね。

外貨建てのメリット③解約返戻金の受取時期を調整できる

学資保険は、契約時に決めた満期に保険金を受け取ります。しかし米ドル建て保険などは満期が無いため、解約返戻金を受け取るタイミングを調整することができるのです。例えば大学に進学しなかった場合、その時点では契約を継続して必要になってから解約するということも可能になります。

外貨建てのデメリット①為替の変動リスクがある

先ほど円安の場合は受取額が増えるとありましたが、当然その逆もあります。数年後の為替相場を正確に把握するのは難しいので、いくら受け取れるかは実際に支払われるまでわからないのが現状です。さらに受取額だけでなく、為替次第では毎月の支払額にも影響を及ぼす可能性もあるので注意しましょう。

元本割れを起こす可能性もあるので、教育資金として使いたい方はそのリスクも考慮して保険を選ぶと良いですね。

外貨建てのデメリット②両替に手数料がかかる

外貨を日本円に両替するので、どうしても手数料はかかってしまいます。この手数料は契約者が負担するのが一般的です。

為替相場のリスクも考慮し、外貨建てするかは慎重に決めよう。

アメリカは日本よりも高金利を維持しているため、外貨建てを検討している方も多いでしょう。しかし外貨で取引する以上、為替リスクは常に考慮しなければいけません。

将来子供が使いたい時に元本割れを起こしてしまっては悲しいですよね。そのため安易に決めるのではなく、将来どのくらい受け取れる可能性があるのかを、専門家と相談してしっかり計算しながら保険を選びましょう。

参考リンク(【 学資保険ランキング早見表 】加入者が語る学資保険メリット・デメリット)http://if-gakushihoken.com/